コロナハラスメント感染拡大防止 〜利己心の暴走に気づき、徳のある行動を〜

下記の言動や行動について、

あなたの不快スイッチはどこで入りますか?

事例

・「お前咳してんじゃん!コロナだろ!側に寄るんじゃねー!」

・「コロナだと誤解させて迷惑をかけたな。謝罪しろ」

・「もし感染したら、評価は下げざるをえないぞ」

・「接客業なんだからマスクをつけずに仕事するのは当たり前だ!」

・「なぜ流行地域に旅行にいったんだ?」と必要以上に尋問する

・「新型コロナウイルスは新型兵器の実験です」のデマに「いいね」を押す

・上記デマをリツイートする

・わざと咳やくしゃみを人にかける

・感染者が確認された市町村出身者であったので距離を置く

・相手が触れたものを不当に汚染されたものとして扱う

・体調悪くないけど「コロナと似た症状が出たので仕事休みます」と虚偽報告

・マスクの高額転売

・トイレットペーパーの買い占め

・体調の悪い人に、不当に仕事をさせない

上記は、すべてネットやニュースでツイートされた事例です。

僕は、見ていて、イラっとしました。。。
自分の保身のために、程度の差はあれど、
他人を傷つけていることに気づいていない加害者。


新型コロナウイルスのワクチンはまだ時間がかかりますし、
感染もどこまで広がるのかわからない、不安な毎日が続いています。


周囲に咳をするなどの症状を見せた人や、

新型コロナウイルスの流行地域と関連性のある人と接する時には、

少なからず自分から避けたくなる気持ちがあるのは、当然のことかもしれません。


他者に対する発言・行動等が本人の意図には関係なく、相手を不快にさせたり、
尊厳を傷つけたり、不利益を与えたり、脅威を与えること

これは、ハラスメントの定義ですが、

いま、新型コロナウイルス感染の恐怖から、
新たなハラスメントが定義されました。

コロナハラスメント(通称コロハラ)


最近のニュースを見ていて、ひどいと思ったのは、

「差別」につながっていること。



新型コロナウイルス治療にあたっている医師、看護師、
その家族への差別は、

リスク覚悟で必死で働いている人の気持ちを踏みにじる非人道的な行為です。

中国人への差別や、感染者や感染の疑いのあるひとへの誹謗中傷も絶えません。


日本人の品格はどこにいったのでしょうかね・・・


日本人にとって、赤信号で待つこと、行列はきちんと順番を守ること等、
秩序を保てることは、もはや当たり前の世界です。

災害時でも取り乱すことなく「お互い様」の精神で、

助け合いながら何度も災難を乗り越えてきた歴史もあります。



国難とも言える新型コロナウイルス感染拡大の中、

礼儀正しく秩序にこだわり、

災害時でも冷静に対処できる国民性

の見せ所だと思います。

もし職場の同僚に感染者が出たら?
家族が新型コロナウイルスに似た症状が出たら?
自分が新型コロナウイルスに似た症状が出たら?

あなたはどうしますか?


書き出しに書いた事例の根本原因は、
人間誰でも持っている「利己心」にあります。

この自分の利益を促進しようとする欲求に気づき、
いまどんな対応をすべきなのか、紐解いていきます。

目次

利己心の暴走に気づき、徳のある行動を 〜コロハラ感染拡大抑止〜

1.利己心メタボに気をつける

トイレットペーパーの買い出しに行列を作る人は、
どのような心理状態なのしょうか?

SNSで、

「トイレットペーパーの製造元が中国。次はトイレットペーパーが品薄になる!」

と拡散されました。


それで、



「やばい!お尻ふけない生活はきついわ!」
「今から速攻買いに行かないと売り切れちゃう!急げ!」



とパニック状態の中、薬局やスーパーに行列を作りました。


しかし、あの情報は完全にデマです。


日本家庭紙工業会は、

「トイレットペーパー、ティッシュペーパーは、ほとんどが国内で生産されてるし、製品在庫も十分ありますよ」

と報道しました。

 

「ググればわかる」時代に、

ある程度情報検索能力のある人なら、

デマだとすぐに理解できます。

しかし、ここで問題なのは、
パニック状態で買い出しに行く人と、
デマだとわかっているのに、買い出しに行く人が
存在することです。


前者は、受動的ですが、
後者は、能動的です。


後者は、考える力があったのに、
その行動に出てしまっている
という点が問題です。


その根本原因は、

利己心


によるものです。



自分の利益を促進しようとする欲求です。



あらゆる生物の根底にある欲求は、「生殖」です。

生殖のために、人間誰しも幸せになること、生きることは、

それぞれの人間個人に任されていることですので、

利己心が強くなるのは、ある意味当たり前とも言えます。


ただし、それを意識せず放っておくと、


利己心メタボ


になってしまいます。


この状態は、

 ・普段の生活を変えられたくない

 ・日常的に得ている自由や便利さを失いたくない

 ・好きな時に好きなものを食べたい 等


自由で、便利な生活を送っている現代人は、

それが少しでも損なわれることを極めて嫌がります。


利己心が強くなればなるほど、視野が狭くなり、

自分のことしか考えず、通常時には絶対にしない言動や行動に出てしまいます。

今のコロナパニックの状況下では、

利己心メタボな考え方が、
地域社会に乱れを生じさせ、感染が更に拡大し、
住みにくい社会が作られてしまうことに繋がる


という懸念があります。

我々は、どう対応すべきでしょうか?

2.「徳」のある行動をとる

僕は、対自分に対して、対他人に対して、

以下のことを気をつけるべきだと考えます

2-1 : 対自分への具体的な行動

 ①冷静な判断をするために、正しい情報を得る

 ②手洗い・うがい

 ③「もし感染したら」を知る

2-2 : 対他人への具体的な行動

 ①咳エチケット

 ②手洗い・うがい

 ③体調が悪ければ出社しない

 ④思いやりの精神で人と接する

2-1 : 対自分への具体的な行動

①冷静な判断をするために、正しい情報を得る

 正しい情報を得ないと、冷静な判断ができません。

 感染症は、間違った情報が出回りやすく、

 陰謀説なんかも出ちゃいますね。

 「新型コロナを感染拡大させて、抗ウイルス剤を開発し莫大な資金を得るための陰謀」



 とか。

 この手の陰謀説は、聞いていて刺激的ですし、

 人に伝えた時の、驚きの表情が快感を感じさせるのも理解できます。

 ドラマでもあったでしょ?

 「ブラッディ・マンデー」だったかな?

 吉瀬美智子さんの妖艶な演技が好きで見ていましたが、

 この手のストーリーに近しかったような気がします。

 あくまで、それはエンタメの世界なので、

 事実無根であるのに、現実世界と紐づけて拡散し、パニックにつなげる行動

 は、罪深いと思います。

 Twitterや一部報道のデマに流されてしまうと、社会全体が混乱してしまいます。

 自分で正しい情報にアクセスすることが大事です。

 以下、一般人である我々が情報を得るために有用なWEBサイトを紹介します。

 

②手洗い・うがい

これは、もうご存知でしょうが、

首相官邸のHPにチラシがあったので共有します。

 感染症対策のため、僕は下記2つを常備しています。

シルコット ノロクリアウェット 除菌アルコールタイプ 本体 40枚〔ウェットティッシュ〕

 

いちいち、水道まで行くのがめんどくさいですよね(笑)
食事前に手を拭いたり、常日頃から触るスマホの除菌にウェットティッシュをつかっています。


【第3類医薬品】のどぬ~るスプレーB 15mL
 

うがいも、わざわざ水道に行く手間を省くのが、喉スプレーです。
喉を殺菌・消毒でき、持ち運びも便利です。




 ③「もし感染したら」を知る

 厚生労働省のHPに、記載されています。

 下記の症状がある人は、

 最寄りの保健所などに設置される

 「帰国者・接触者相談センター」

 お問い合わせくださいとのことです。

◆症状
・ 風邪の症状や37.5度以上の発熱が4日以上続く場合(解熱剤を飲み続けなければならないときを含みます)
・ 強いだるさ(倦怠感)や息苦しさ(呼吸困難)がある場合 高齢者をはじめ、基礎疾患(糖尿病、心不全、呼吸器疾患(慢性閉塞性肺疾患など))がある方や透析を受けている方、免疫抑制剤や抗がん剤などを用いている方
・ 風邪の症状や37.5度以上の発熱が2日程度続く場合 ・ 強いだるさ(倦怠感)や息苦しさ(呼吸困難)がある場合

帰国者相談窓口は、こちら

2-2 : 対他人への具体的な行動

 ①咳エチケット

 ②手洗い・うがい

(1)で説明済みなので、割愛しますが、
自分を守るだけでなく、他人に感染を広げないためにも重要な行動です。

③体調が悪ければ出社しない

「体調が悪ければ休む」という行為は、

「感染拡大の防止につながる大切な行為」ということで、

国を挙げて推奨されています。

 自分で「ただの風邪」と判断するのは、やめましょう。

 日本では、少々の体調不良では休まない根性を評価する会社もありますが、

在宅ワークやテレワークなど、働き方改革がさけばれているなかで、

根拠なき精神論からの脱却の時期かもしれません。



④思いやりの精神で接する

 X JAPANYOSHIKIさんが、

「戦っているのは、対人じゃ無くて、対ウイルス。
 今からでも、自分も含めて、冷静な判断のもとに
 それぞれができることをしよう」

というメッセージを発信しました。



一種のパニック状態になっている日本では、

普段なら絶対に言わない誹謗中傷や、

気づかぬうちに他人のプライベートに過度な干渉をしてしまい、

不快な気持ちにさせてしまうこともあるでしょう。



人生は、

自分だけが『幸せ』でも

相手だけが『幸せ』でも、うまくいきません。


ひとは自分一人で

生きているわけじゃなく、

他人の助けが必要です。



特に『大きな力』に立ち向かう場合には、

他人の協力なしでは達成できません。



人にしたことって、巡り巡って自分に返ってくるものなのですね。

尊敬する心理学の先生の講義を受けた際に紹介いただいた動画を紹介します。
5分程度の動画なので、ぜひ見てください。
4:36のところが、最高です!

Life Vest Inside – Kindness Boomerang – “One Day”

3.まとめ

 全世界が同時多発的に、新型コロナウイルスでの脅威にさられています。

 人々は困惑し、経済状況も悪化し、 東京オリンピックも危ぶまれている状況です。

 経済のことを変えていくには、時間も労力もかかりますが、

 まずは個人でできることに注力しましょう。


最近のニュースを見ていると、
本当に怖いのは病気より人間かもしれませんね。

ゾンビ映画でも、ゾンビとの戦いからフィナーレを迎えるにあたり、人間同士の略奪、殺し合いにフォーカスされていきます。人間同士の方が怖い。。。

これは今の状況でも同じで、
不安のあまり、過度に神経質になり、
周りの人間を疑って疑心暗鬼になっているのを感じます。


トイレットペーパーの買い占めや、高額マスク転売等も同じですよね

 誰かを差別したり、誹謗中傷することなく、
 自分だけでできる対策を忠実に行い、
 人間がが本来持っている思いやりの精神をもって、
 社会を作り上げることです。

 新型コロナウイルス感染拡大でなく、

 紹介した動画のように、

 思いやりの気持ちが広まりますように

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